書籍『おいしい循環 生ごみを捨てない暮らし』の制作秘話 & イベントのご案内 - LFCコンポスト

書籍『おいしい循環 生ごみを捨てない暮らし』の制作秘話 & イベントのご案内

書籍『おいしい循環 生ごみを捨てない暮らし』ができました

LFCコンポストのローカルフードサイクリング株式会社の代表 たいら由以子の書籍『おいしい循環 生ごみを捨てない暮らし』。

料理から出る生ごみを堆肥にして、野菜を育て、再び調理して食べる。
この循環プロセス一つひとつを詳しく紹介しているほか、生活圏の中で栄養循環の仕組みをつくることの意義、様々なタイプのコンポストの説明、ライフワークとなったこの活動の原点についても触れています。

たいらが自ら描いたイラストやたくさんの写真と共に、見て楽しく、読んで学べる一冊ができました。

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担当編集者に聞く『おいしい循環』の見どころ

今回は、担当編集者である婦人之友社の久崎さんに、書籍制作の裏側や見どころを聞きました。

◇ はじめに、たいらさんの書籍を作ろうと思ったきっかけを教えてください。

昨年春、とある連続講座の中で、たいらさんのお話を聞く機会がありました。その講座を聞きながら「この方と本が作れたら!」と思い、すぐに企画を立ち上げました。

たいらさんのことは以前からバッグ型コンポストを開発・販売している方として知っていましたが、講座内では、コンポストを始めるきっかけとなったお父様のエピソード、環境に良いだけでなくコンポストは安全でおいしい野菜を食べるための手段であるというお話を聞きました。

たいらさんたちのできた堆肥を循環させる仕組みを作る活動にも魅かれましたし、何よりご自身で野菜を作って食べてコンポストをしていることをとても楽しそうにお話しされていた姿が印象的でした。

私自身も自然の巡りや心地よい暮らしに関心があり、衣食住や生活全般をテーマに扱う婦人之友社で働いています。出版業界も以前より厳しいと言われるようになっていますが、本を出版することには、新しい価値観を世の中に提供したり、新しいムーブメントを起こす力があると私は思っています。

バッグ型コンポストの奥にある、たいらさんたちの思いや活動を紹介することで、おいしい循環を生み出す暮らし方がもっと広がっていくといいなという思いでこの本を作りました。


書籍制作のための顔合わせ。婦人之友社さんにて、左から書籍編集長の菅聖子さん、たいらさん、担当編集の久崎彩加さん

◇ 制作中のエピソードで印象に残っているものを教えてください。

一つは、お忙しいたいらさんに、たくさんのイラストを描いていただいたことです。

本の制作時に伺った福岡と東京のオフィスの壁には、ガーデンやオフィスの設計図や、文字やイラストが描かれていました。また、たいらさんが講座などでお話しされる際に使用される、土の仕組みや微生物のはたらきを解説したイラストも印象に残っていて、こういったものを本に入れられたら楽しく見られるだろうなと思いました。

たいらさんから「私に頼みたいと思っていることは全部言ってね」「妥協せず良い本を作りましょう」と言っていただいたのも心強くて。全国各地やモンゴルにも行かれて、日々本当にお忙しくされているたいらさんに、大変恐縮しながらも、たくさんのイラストや手書きの文字をお願いしました。イラストの数ですか?恐ろしくて数えていません(笑)。

「たいらさんはいつ寝てるんだろう」と思うほど、お忙しい時間の合間を縫って、この本に力を注いでくださったことが嬉しいですし、私もこだわって妥協なく作り上げたので、 そんな熱意も皆さんに届くと嬉しいなと思っています。

もう一つは「たのしい循環生活は、生活をデザインしていくこと」という、たいらさんの言葉です。

日々の暮らしは、何も考えなくても過ぎていきますが、何を食べて、何を使っていくかといった小さな選択を意識的に行うこと。自分の生活に責任を持って、自分自身の手で暮らしを少しずつデザインしていくこと。一つひとつの選択を考えるきっかけに、この本がなれたらいいですね。

◇ 書籍の制作を通して、久崎さんご自身や婦人之友社さんに変化はありましたか。

はい。ローカルフードサイクリング社のオフィスを見学させていただいて、オフィスでも循環する暮らしを一つひとつ意識して実践されているのを見て、「私たちの会社でもできるはず」と思ったんです。私も含め社員の中には自宅でコンポストしている人はいましたが、オフィスでも循環を作りたいと考えました。

社員食堂の生ごみをコンポストにする提案をして、社内の方々に掛け合って、導入まで押し切りました。ローカルフードサイクリング社のカルチャーデザイン部にならって、コンポスト部を立ち上げ、部員でメンテナンスしています。

5月に社内コンポストをはじめて、約2ヶ月で35キロの生ごみを堆肥化しました。そろそろ熟成に入るタイミングです。コンポストがきっかけで、社員同士や読者の方とコンポストや循環について話題にすることが増えたことも変化の一つです。


婦人之友社のコンポストに生ごみを入れる久崎さん

◇ 最後に、この本の見どころを教えてください。

ライトだけど深い、そんな一冊になったと思います。

色鮮やかなランチやガーデンの写真は、眺めているだけでも楽しいページになりましたし、一つひとつの章立ても読みやすい一方で、土の歴史や微生物の発酵のこと、虫のことなどお話はとても深いです。

パラパラ眺めたり、じっくり読んだり。色々な楽しみ方をしてもらえたら嬉しいです。

また、この本では色々な種類のコンポストと特徴をご紹介しています。それぞれのご家庭の事情や広さに合わせて選んで、生ごみを捨てない暮らしをはじめてもらえると良いなと思いますし、生ごみ堆肥から野菜を育てて、おいしく食べるという循環がとても楽しいので、そうした循環のある暮らしへ少しずつ進んでいくきっかけになったら良いなと思っています。

久崎さん、貴重なお話をありがとうございました!

出版記念イベントのご案内

『おいしい循環 生ごみを捨てない暮らし』の出版を記念してイベントを予定しています。

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