みんなでつくったソーシャルインパクト 2023年(中間報告) - LFCコンポスト

みんなでつくったソーシャルインパクト 2023年(中間報告)

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「コンポストを日本の30%以上の世帯が取り組む文化をつくろう」

こんにちは、代表のたいらです。
LFCコンポストが誕生して今日で4周年を迎えました。毎日飛び込むたのしい循環生活報告に、ごみを減らし社会貢献するみなさまに心から敬意と感謝申し上げます。これまで4年間でみなさまがLFCコンポストで減らした生ごみの総量は、約2,977トンです。
ものすごい量です。循環の価値と焼却しなかったことによる温暖化防止への貢献は見事です。
(今年の詳細は後半に記載)。

私は地元の干潟の生態系の回復のため、長年NPOや行政と連携しボランティア活動をおこなってきました。その干潟の研究職の仲間から「ぎりぎり生きていた生き物たちがこの2年で急速に姿を消している」という悲しい声。
異変に気づいて調査した結果、原因は集中豪雨、多量の雨水で薄まった海水の状態が数日続くことではないかと推測でした。胸がギュッとなりました。気候危機による自然の生物の生息地が急速に失われていることを身近で実感したのです。

コンポストを混ぜると、小さな生命の小さな営みの世界が広がります。
日々の忙しさが癒やされニヤッとすることや、分解のスピードに驚くことも。狭いベランダのコンポストの中の微生物のはたらきで、自然のしくみが手元で再現され、山川海の風景が浮かびました。ここに住むわたしたち全てがつながっている、無数の他の生命体と地球を共有しているんだという、当たり前のことだけど忘れていたことを実感したことを今でも憶えています。

それ以来、自分の庭や、地域の農地、子どもが遊ぶ公園も小さな生命が豊かに存在できるようにしたいと思いが強くなりました。

「私たちが何を食べ、残ったものをどう処理するか」は、地球温暖化や気候変動に大きな影響を与えます。時間に追われる日常の中で、コンポストでごみを減らし堆肥という資源になること、さらに自分やつながりで活用すれば持続可能性を人為的につくっていけます。
出した栄養は動かしていくことが大切だと考えてバッグ型にしました。これからも多くの人でコンポストをして、つながりをつくり、持続可能な栄養の循環をつくっていきましょう。

そして、日本の3割の人が自分自身で楽しみ学びながら堆肥をつくる文化を一緒につくっていきましょう。

みなさんがつくったソーシャルインパクト/コレクティヴインパクト 2023年

■2023年中間報告(2023年1月-8月末)

生ごみの削減量
745,564kg (約745t)
CO2削減量
約366トン

この数値は約20万世帯が10時間エアコンを止めたことに匹敵します。

※循環生活研究所のCO2係数(0.491/2022年更新)を利用。

わたしたちローカルフードサイクリングの「たのしい循環生活とパブリックヘルスの実現」にむけたコミットメント

2030年に向けてのLFCパンチリスト
・1450万世帯がコンポストに取り組む(さまざまなコンポストと協力)
・政令都市に循環型コミュニティガーデンを1500拠点(協働/協力)
・8.8万農家にできた堆肥で野菜を育て供給してもらう
・1500人のコンポストリーダー
・コレクティブインパクト(生ごみ焼却ゼロプラットフォームで集計)

多くの方々と手を繋ぎ実現していくため、日々精進いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2023年10月3日(創立4周年記念)

ローカルフードサイクリング株式会社 代表 たいら由以子

LFCが注目しているWORD集

※ネイチャーポジティブ
これからは生物多様性が社会の中心に

※生物多様性戦略
・自然への評価と開示が義務になる
・生態系サービスという概念が常識になる
・政策や法制度の取り込みが世界の潮流に
生物多様性の観点から現在の陸と海の3割を保全しよう、農薬使用、食料廃棄、外来種の導入・定着率などを半減しよう、ビジネスにおいて生物多様性を重視しよう、目標達成のために2千億ドル(約26兆円)を調達しよう。
(第15回締約国会議(COP15)で採択された「昆明・モントリオール2030年目標」)

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