「循環型コミュニティガーデン協会」設立記念イベントを開催しました
2024年10月30日、ローカルフードサイクリング社は同じ思いを持って活動に取り組む7団体(※)と共に、「循環型コミュニティガーデン協会」を立ち上げ、設立記念イベント(オンライン)を開催しました。
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特定非営利活動法人 アーバンファーマーズクラブ
特定非営利活動法人 Green Works
特定非営利活動法人 循環生活研究所
EARTHWORKER 合同会社
特定非営利活動法人 Green Connection Tokyo
一般社団法人 エディブル・スクールヤード・ジャパン
武蔵野大学工学部サステナビリティ学科 明石修研究室
循環型コミュニティガーデンとは、個人やグループ、事業者などからなるコミュニティで運営される菜園や花壇のなかでも、コンポストや雨水の利用、土づくり、環境に配慮した農法といった持続可能な方法を取り入れるものを指し、都市部から緑の再生と多様な雇用を生む取り組みです。
イベントには、北海道から沖縄までの国内全域から、またアメリカ、ニュージーランドにお住まいの方まで、190名を超えるお申込みがありました。反響の大きさに運営サイドの面々は嬉しさと緊張を抱えて準備に取り組み、当日を迎えました。
イベントは以下のアジェンダで行いました。
・「循環型コミュニティガーデン」について
・パートナー団体の取り組み
グリーンワークス
アーバン・ファーマーズ・クラブ
循環生活研究所
・パリ&アムステルダムの視察報告
・会場からのQ&A
・参画団体からのメッセージ
・今後の活動予定と入会のご案内
会の冒頭では、ローカルフードサイクリング代表のたいらから、今回の協会発足の背景についてお話をいたしました。
「ローカルフードサイクリング社とその前身の循環生活研究所は、2013年からコンポストや菜園のコミュニティ化に取り組んできました。この活動によって、参加者の食べ物に関する意識の変化や環境意識の向上、地域のつながりの再構築など多様な面で効果があると分かり、この活動に確信を得ています。今回、7団体と共に立ち上げた本協会では、全国の事例や学びを共有し、都市部から栄養循環と土の再生、グリーンジョブの創出を実現していきたいと思っています。」(たいら)
続いて、3団体からこれまでのコミュニティガーデンの取組内容と、活動がコミュニティにもたらす効果の実例についてお話をいただきました。
3団体の活動は、より詳細な内容を協会会員向けの講座としてもご紹介していきます。
その後、再びローカルフードサイクリング代表のたいらより、実際にパリとアムステルダムに訪れた際の写真を多数紹介しながら、遊休地の活用や雇用創出の事例、コミュニティガーデンとして真似したい工夫の数々、育てた野菜の美しい活用事例をお話ししました。
その後のQ&Aの時間では、多くの質問が寄せられました。
Q.循環型コミュニティガーデンで利用する種には考え方などありますか。
A.固定種にこだわる場所もあれば、暮らしに必要なものを選んでいる場所もあります。
Q.循環型コミュニティガーデンの運営費はどうされていますか。
A.企業や自治体からの補助金がある場合もありますし、会費を徴収する方法で運営している場所もあります。
Q.堆肥が余ったり、足りなくなることはないのでしょうか。
A.どちらの場合もあります。そういったことも経験することが大切だと思っています。いずれ堆肥は貴重な資源になっていくと思うので、そんなところも楽しみながら進めていけたらいいなと思っています。
Q.企業としてどんなことができるでしょうか。
A.ぜひ企業単位でのコミュニティガーデンを始めて一緒に活動していきましょう。また活動への金銭的な支援も大変喜ばれると思います。
Q.北海道でも循環型コミュニティガーデンは実現できるか?
A.事例はたくさんあります。全国で事例を共有することで、持続可能な取り組みにしていきたいです。
協会への会員登録は無料。会員限定でひらかれる講座に参加できます。
すでにコミュニティガーデンをしていて、これからぜひ循環型の仕組みに移行していきたいと考えている方。これからコミュニティガーデンを初めていきたいという思いを持つ方。ぜひ一緒に活動していきましょう!ご登録お待ちしています!
循環型コミュニティガーデン協会HP:https://circulargarden.org/
*本プロジェクトは農林水産省による令和6年度農山漁村振興交付金(都市農業機能発揮対策)の対象事業です。