【開催レポート】なつやすみコンポスト大研究2023
ローカルフードサイクリング株式会社(以下LFC)は、今夏「なつやすみコンポスト大研究2023」を実施しました。240人超の子どもたちが約2トン(推計)の生ごみを堆肥化したことにより、約982KgのCO2※を削減しました。これは、約1,070世帯が5時間クーラーを使わなかったことに匹敵します。生ごみを堆肥化するプロセスを通じ、多くの子どもたちが各々に新たな気づきを得ることができました。
※生ごみ係数0.491(出典:ローカルフードサイクリング株式会社/NPO法人循環生活研究所)をかけるとCO2削減量が算出されます。
目的
この企画では、子どもたちが夏休みの自由研究として取り組むことを前提に、生ごみを堆肥化〜野菜づくりを実践し生ごみの栄養循環を体験できる『LFCコンポスト自由研究キット』を特別価格にて販売。この体験をきっかけに、子どもたちが自分の生活の中で環境に対する意識を持つことをねらいとし、オンライン講座の開催や専用LINEで子どもたちのLFCコンポストの実践をサポートしました。コンポストを通じて、生ごみの減量を実体験し、それがどのように環境問題に関わってくるのかを理解する機会を提供しました。
企画概要
- 日程:2023年7月〜10月
- 対象者:小学生
- 内容:『LFCコンポスト 自由研究キット/簡易キット』の数量・期間限定販売及び実践者へ向けたコンポストオンライン講座(低学年・高学年別)開催、成果発表会の開催
- 主催:ローカルフードサイクリング株式会社
- 協賛:アクサ・ホールディングス・ジャパン株式会社
子どもたちの取り組みの様子
夏休み期間中約1ヶ月間、全国各地で約240名の参加者がコンポストに取り組みました。付属の温度計でコンポストバッグ内の温度を測って、毎日の変化の様子を観察しながら観察日記付きハンドブックに書き込んでいきました。生ごみを1日にどれくらい出しているのかな?入れた生ごみは、どのように変化してくのかな?それぞれのプロセスで見たこと、感じたことは多種多様です。
↑参加者の観察日記より
- メロンは薄っぺらくなるまでがすごく早かったです。それも白いあみあみが最後に残ったのがびっくりしました。(なのちゃん、小3)
- かつやくする菌のことを本で調べたら、カビなどのしじょう菌からほうせん菌、そしてたんし菌にバトンタッチしながら分解していくと書いてありました。私は7月23日くらいまで白カビを見たのですが、いつからほうせん菌にバトンタッチしたのかなーと考えていました。(ゆずさん、小4)
- コンポストをやってみてとても楽しかったし、毎日やるのは大変だったけど、やって良かったなって思いました。「ジィジの畑に使ってもらう」ということで、昨日、コンポストでできた堆肥をまきに行きました。(タマキさん、小5)
↑なつやすみコンポスト新聞 2023年9月号
締めくくりの成果発表会
10月初旬、企画の締めくくりとしてオンライン発表会を開催し、小学1年〜4年生の6名が自由研究の成果を発表しました。子どもから大人までが参加し、それぞれの発見やコンポストに取り組んでみて得た気づきなどを世代を越えて共有しあい、有意義な時間となりました。
発表内容(一部抜粋)
- Iさん(小4)「これまで育てている植物の土にまぜてひりょうにしたい。土の中の生たい系をたもつために化学ひりょうを使わず、手づくりのたいひで植物を育てたい。」
- Sさん(小3)「毎日生ごみのりょうをはかってみてこんなに生ごみがでるのかとおどろきました。スイカのかわ、メロンのかわ、えだまめのから、トウモロコシのかわとしんなど夏に食べるものは、すてるものがたくさんありました。」
- Yさん(小2)「かびも虫も好きではなかったけれど、生ごみの分かいにひつようだと思うとふしぎとこわくなかったし、おもしろかったです。」
- Pさん(小2)「コンポストをやってみてよかったことは、ごみ箱のくさいのがなくなったことと、SDGsにやく立っていることです。」
- Iさん(小1)「においは、じゅくせいしたらしなくなりました。じゅくせいしたら、おばあちゃんとはなをうえたいです。」
- Yさん(小4)「コンポストは生ごみのまほうの入れものではない!入れていいもの、いけないもの、分かいがおそいものがあることが分かりました。」
オンライン発表会の様子 発表者Iさん(小4)
オンライン発表会の様子 発表者Yさん(小2)
参加者(保護者)の声
- 街中でゴミ収集車を見かけた時、コンポストはノータッチだった下の子が「みんなコンポストすればいいのに!そしたら収集車も臭くなくてさ、ゴミのお兄さんも嬉しいのにね!!」と話してたのが印象的でした。
- コンポストで生ごみが堆肥に生まれ変わった様子を体験し、他のごみも生まれ変わると思ったようで、資源ごみの分別を自分からしてくれるようになりました。教科書で習うだけでは身につかないないことを学ぶことができました。コンポストも継続中で、生ごみはコンポストへ入れるが当たり前になりました。
- コンポストで作った堆肥で野菜作りを子供と一緒に始めました。食べ残しも肥料になり、またそれが食べ物になる循環サイクルを教える良いきっかけになりました。
スポンサーの声
本企画は、アクサ・ホールディングス・ジャパン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:安渕 聖司)にメインスポンサーとして参画いただき、企画への協賛、従業員のコンポスト利用促進、コンポストについてより知識を深めるための従業員とその家族向けの特別講座の開催などを通じて、循環型社会の実現に向けたアクションに協働して取り組んでまいりました。実際にご参加いただいたメンバーからいただいたご感想をご紹介します。
- 素晴らしい取り組みに参加できたことを大変嬉しく思います。参加者の皆さんの発表も素敵な発見が生き生きと伝わり、とても楽しめました。今後も皆さんと一緒にこの取り組みに貢献していきたいです。
- 未来を担う子供たちへコンポストを通じて、多くの「学び」をご提供できた事は大変嬉しかったです。身近でできるSDGsとしてごみを減らす活動をこれからも続けていってほしいです。皆さまの大研究素晴らしかったです。
「なつやすみコンポスト大研究2024」参加者大募集!
下記ウェイティングリストに登録いただいた方には「なつやすみコンポスト大研究2024」募集開始時(2024年7月ごろを予定)にLFCより優先的にご連絡を入れさせていただきます。来年は参加してみたい!という方はぜひご登録ください。