カルチャーデザイン部だより 〜日々の暮らしを暦で楽しむ(6月まとめ)〜 - LFCコンポスト

カルチャーデザイン部だより 〜日々の暮らしを暦で楽しむ(6月まとめ)〜

日本では、1年を24の季節に等分した「二十四節気」、その二十四をさらに3つづつ細かく分けたものを「七十二候」と言う季節の表し方があります。日本人は古来からこの二つを使って、四季の変化を知り自然と共に暮らしてきました。
カルチャーデザイン部でも、日々の暮らしの中で暦を意識する事を大切に活動しています。
忙しく過ぎていく日々の中で、細やかな季節の移り変わりを感じることができる暦のお話で、6月を振り返ってみましょう!

二十四節気 / 小満(しょうまん) 5/21〜6/5

日に日に気温が高くなり、初夏の日差しを浴びて万物の気が満ちあふれる季節。新緑が若葉から青葉に変わり、八十八夜の頃に定植した夏野菜の苗たちがスクスクと成長。
麦の穂が実り収穫の時期を迎える頃なので「麦秋」ともいいます。また田植えの準備の頃にもあたり、この時期は水を張った田んぼをみかけます。

写真はコンポストの堆肥をつかって育てたスペルト小麦(古代小麦)。
そしてLFCのじんくんと看板犬のムギちゃんです。
ムギちゃんが早春に麦踏みをしてくれ、暦通り収穫の時期を迎えました。

二十四節気 / 芒種(ぼうしゅ) 6/6〜6/20

芒種の「芒」は、稲穂や麦穂など、イネ科の植物の穂先を意味します。田植えをしたり小麦の刈り入れをする頃であることに由来します。
この時期の雑節は「入梅」。梅雨入りにあたります。昔は気象情報が発達していなかったので、お米を作る農家さんにとって田植えをするのに梅雨入りを知ることはとても重要なことでした。
爽やかな初夏が終わり、西日本から梅雨入りしていきます。今年、九州北部は例年より早く5月28日に梅雨入りしました。
雨が鬱陶しい季節は、雨音に耳を傾けたり、水田に映る雨雲を眺めたり、紫陽花の花を愛でたり、里山で蛍鑑賞をしたり、季節を五感で感じてみませんか。

写真は代表たいらの自宅の紫陽花です。コンポストをつかってできた堆肥の力で、毎年綺麗な花をたくさん咲かせてくれます。

七十二候 / 蟷螂生(かまきりしょうず)

芒種の初候は「蟷螂生(かまきりしょうず)」です。今年は6月6日から10日にあたり、秋に生み付けられた卵からカマキリが孵化する頃です。
カマキリの卵を見たことがありますか?カマキリの卵は卵鞘(らんしょう)といって、茶色いスポンジのような塊の中に卵があり、冬の寒さや外敵から守ってくれます。一つの卵鞘から数百匹の赤ちゃんカマキリが誕生し、外に出ていきます。
昆虫界ではハンターで強者のカマキリですが、生まれたばかりのカマキリには天敵がいっぱい。成虫になるまで生き残れるのはほんの数匹です。

この時季、畑で赤ちゃんカマキリに出会うことがありますが、小さくてもカマを構え威嚇する姿はなんとも愛らしく、また、畑の作物を食べる虫を捕食してくれるので、畑のヒーローです。カマキリがいるということは、捕食される虫もたくさんいるということなので、生態系の豊かさの象徴でもあります。

 

季節の小さな移り変わりを感じさせてくれる二十四節気や七十二候。日々慌ただしく過ぎていく日常の中でも暦に意識を向けるだけで自然の豊かさを感じたり、旬の食材を意識したりと、心豊かな暮らしにシフトするきっかけになるのではないでしょうか。是非暦を取り入れた生活を楽しんでくださいね。

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