カルチャーデザイン部だより〜二十四節気「清明」。生きものが輝きだすこの季節の過ごし方
植物も虫も鳥も、生き物がいきいきと動きはじめる季節
4月に入るとすぐ二十四節気の清明という季節に入ります。2025年は4月4日から19日までの15日間が清明です。
清明とは「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略した言葉で、天地万物が清らかで生き生きとしていると言う意味。全ての生き物が輝きを増すこの時期は、鳥がさえずり、若葉が芽吹き、緑が増え、色とりどりの花が咲き、それを受けて私たちの心も踊ります。
日に日に気温が上昇していくこの季節は、太陽の光を浴びて、春分の頃に種蒔きした野菜たちの成長も今までより早くなります。
冬の渡り鳥が帰るかわりに、燕がやってきて巣を作り子育てをはじめます。燕は、ひなに食べさせるための餌となる虫をたくさん取ってくれるので、作物が育つこの時期に、虫を捕食して農作物を守ってくれる農業の強い味方。畑では、てんとう虫や蝶が姿を見せはじめ、蜂が花の蜜を集める様子を見かけるようになります。
畑や庭が近くになくても、アスファルトの間に咲くすみれやたんぽぽを見つけたり、雨上がりには寒い時には出なかった虹が出るようになったり。季節の巡りを感じられて、飽きることがありません。
1日たった5分でも、芽吹きの春を楽しむ提案
忙しい毎日のなかのたった5分でOK。遠くに出かける時間がなくても、身近な場所でこの季節を味わえる1日の過ごし方をご紹介します。
朝8時。朝ごはんを終えて、生ごみをコンポストへ投入する時。
ベランダや庭に出て、深く呼吸をしながら朝の太陽の光を全身にあびて、そのあたたかさをからだで感じます。
昼12時。1日のお楽しみ、ランチタイム。
お弁当やおにぎり、サンドイッチを持って、ベランダや庭先にいすを出したり、近くの公園まで足を伸ばして、ピクニック気分でランチを味わうのもおすすめです。シートがあれば、靴を脱いで過ごすとよりくつろいだ気持ちになれますよ。
午後3時。小休憩のティータイム。
ガーデニングでハーブを育てている方は、採れたてのフレッシュハーブティで、ひと呼吸つきませんか。お気に入りのカップで淹れたら、気分ももっと上がりますよね。
夕方6時。夕食の準備までのわずかな時間。
日の入りが遅くなっていくこの時期は、お子さんのお迎えや夕食の買い出しの際、また仕事の帰り道に、少しだけ足を止めて夕日を見る時間をとりたいですね。夕日には心を癒したり、ストレスを軽減したり、睡眠の質を向上させる効果があるそうです。ただ歩くだけで気持ちがいい季節、いつもと違う道を歩いて帰ることで新鮮な気分を味わえます。
過ごしやすい気温のこの時期は積極的に外に出て、お日様に当たったり、風が運んでくる花の匂いを感じたり、わずかでもこの季節を味わう時間をぜひ作ってみてください。それぞれの季節を感じる時間を持つことで、夏の暑さにも負けないからだのベースができていくはずですよ。
『カルチャーデザイン部からのお知らせ』
カルチャーデザイン部では、コンポスト堆肥を使った「初めてのベランダ菜園講座」を毎月2回オンラインで実施しています。
「初めて家庭菜園に挑戦したい」「過去にうまくお野菜を育てられなかったけど再チャレンジしたい」
そんな方へ、栽培のコツから初心者でもたのしく学べる講座を開催します。
生ごみが土になり野菜に生まれ変わる、あなたから始まる食循環を一緒に体験しませんか?
講座の詳細はこちらから